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シングルモルトとアウトドアを楽しむブログ

自由への鍵 パーゴワークス ラッシュヒップ

ランニングを始めるとき、俺はいつも悩む。

スマホ、タオル、そして水。

どれも手放せないが、持ち歩くには邪魔だ。

 

ポケットに詰め込むには不格好で、走り出せば中で踊るように揺れ動く。

集中力を奪うその煩わしさに、俺は何度も走ることをためらった。

そんなとき、ラッシュヒップという一品が目に留まった。

 

PaaGo WORKSの「揺れないランニングベルト」と聞いて、興味を惹かれた。

 

270ミリ×90ミリのストレッチメッシュ素材。

フィット感と機能性を両立するためのダブルポケットが前後に配されている。

 

ベルトは63センチから100センチまでのウエストに対応し、重量はわずか110グラム。

まるで無駄がない。

 

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こんな薄い布切れで、本当に俺の走りが変わるのか?

半信半疑で腰に巻きつけた。

 

いざ走り出すと、驚くほどの安定感が俺を包んだ。

 

スマホが揺れない。

タオルがズレない。

水のソフトフラスクが跳ねない。

 

すべてが体の一部のように収まっている。

 

まるでこのラッシュヒップが俺の動きを読み取って、身体と一体化しているかのようだった。

 

これまでのランニングとは全く違う。

 

視線は前方、足取りは軽やかだ。

 

ポケットの中身に気を取られることなく、純粋に走ることに集中できる。

 

その日はいつもより長く走った。

 

15分が過ぎても足は止まらない。

 

体は疲れているが、心は軽かった。

 

ラッシュヒップのおかげで、俺は初めて自由を感じた。

 

街の喧騒も、車のクラクションも、俺の耳には届かなかった。

 

風の音だけが、俺の伴奏者だ。

 

走るたびにベルトが揺れないという小さな事実が、俺に大きな解放感を与えてくれる。

 

道を駆け抜けながら、俺は思った。

このベルトはただのランニングギアじゃない。

俺に新しい視界を与えてくれた相棒だ。

 

結局、その日、俺は25分間走り続けた。

 

久しぶりに流れる汗が心地よい。

 

帰宅後、ラッシュヒップを外し、息を整えながら眺める。

こんな小さな道具一つで、ここまで変わるものか、と感慨深い。

 

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トレーニングからレースまで「かなり」使えるという宣伝文句は嘘ではなかった。

 

いや、それ以上の価値があるとさえ思える。

 

俺はラッシュヒップをそっと引き出しにしまい、明日のランニングが待ち遠しい気分で床に就いた。

 

このベルトがあれば、どこまでも走っていける気がする。

 

まるで新しい相棒と出会った気分だ。

揺れない安定感、使い勝手の良さ。

そして、走ることの楽しさを再発見させてくれる。

 

ラッシュヒップは俺のランニングスタイルを一変させ、走ることの新たな意味を教えてくれた。

 

それは単なるベルトではない。

 

俺にとって、自由への鍵だった。