2025年5月4日、最高の天気に恵まれて、京都国立博物館へ行ってきました。
目的はただ一つ——国宝を、この目で見ること。
せっかくの晴天だったので、愛車のバイクでツーリングがてら出発。
新緑が美しく、風がちょうどいい。
初夏の京都は、やっぱり最高です。
博物館に入ると、いきなり目の前に広がるのは葛飾北斎の浮世絵。
「富嶽三十六景」、その中でも特に有名な「神奈川沖浪裏」。
人だかりの中で、本物を初めて目にした瞬間、鳥肌が立ちました。
画面越しでは伝わらない、あの色彩。
波の迫力と、静かにそびえる富士山の対比。
まるで絵の中に吸い込まれそうになる感覚です。
そして、今回どうしても見たかった国宝——「付藻茄子(つくもなす)」とのご対面。
信長、秀吉、家康と、戦国三英傑が所有してきた、まさに“幻のお茶道具”。
映画や小説、漫画で何度も登場するその名物を、ついにこの目で見ることができました。
小さな茶入れなのに、ただならぬ存在感。
漆黒の中に艶があり、どの角度から見ても凛とした美しさが漂っている。
ずっと見ていたくて、何周もしてしまいました。
国宝が、そこにある。
今回の展示は、アート好きだけでなく、歴史好きにもたまらないラインナップ。
何百年も前の「本物」が、目の前にあるという体験は、言葉では言い表せない感動があります。
京都国立博物館の展示は会期ごとに入れ替わるので、見逃し厳禁。
気候も気持ちのいい季節ですし、ぜひ一度足を運んでみてください。
本物が、待っています。