キャンプとかハイキングとか

シングルモルトとアウトドアを楽しむブログ

引きこもりの息子と大野山アルプスランドキャンプ場での夏の思い出

助手席には息子が座っていた。

直前で「やっぱりやめとく」と言うのが常だった息子。

今回は違った。

そんな彼の様子を見て、私は驚いた。

 

道中、息子は車酔いして辛そうだったが、それでも一言も文句を言わなかった。

キャンプ場に着くと、テントを設営した。

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息子はテントの中に引きこもることもなく、椅子に腰掛け楽しんでいるようだった。

 

晩飯はラム肉と野菜をダッチオーブンでじっくり煮込んだものにした。

 

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香りが漂い、夜の闇に溶け込んでいく。

息子はその味に 「美味しい」舌鼓を打った。

 

キャンプ場の夜は山頂ならではの涼しさがあり、湿度も低くカラッとしていた。

 

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星が一面に広がる夜空は美しく、私たちを包み込む静寂が心地よかった。

 

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ランタンの明かりが揺れる中、息子は「楽しかった」と言った。

その言葉が、私の胸に深く突き刺さった。

私は嬉しかった。

息子も同じ思いだったのだろう。

 

翌朝、鳥のさえずりとともに目を覚ました。

 

その日の朝食はシンプルにベーコンとパンを焼いたものだったが、息子は「これもキャンプだから特別だ」と言って笑った。

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キャンプ場の片付けを終え、帰路につく準備をしているとき、私はふと「次は登山でもするか?」と尋ねると、息子は「いや、それはさすがに勘弁」と笑った。

 

車に乗り込む前、息子は立ち止まり「またキャンプしよう」と、彼はつぶやいた。

その言葉が私の心に響いた。

 

エンジンをかけ、私たちは帰路についた。

 

息子の顔には満足そうな表情が浮かんでいた。

それを見て、私は心の中で微笑んだ。

 

次回のキャンプは、息子と相談して虫がいなくなる秋頃に行く予定である。